マンスリーサポーター1200人の目標を達成! メンバーから皆様へのお礼
2025年12月02日18時08分 Tansa編集部

編集長の渡辺周です。
2025年のマンスリーサポーター数の目標はもともと1000人でしたが、7月時点で達成。以降は1200人を新目標として活動し、このたび達成することができました。
創刊してから8年10カ月、当初は無給の日々でしたが、こうして1200人もの方々に共に歩んでいただき感無量です。
Tansaのメンバー一同、背筋を伸ばして前を向いていられるのは、サポーターのみなさまの風を背中に感じているからこそです。当初、「寄付モデルは無謀だ」と散々言われましたが、耳を貸さなくて本当に良かったと思います。私の持論は、サポーターは「お客様」ではなく、「共にジャーナリズムを創り上げる仲間」です。これが社会を変える最強のモデルだと確信しています。
創刊時のクラウドファンディングの動画で、私は言いました。
「相手に打撃が大きい記事であればあるほど、相手の反応も過敏で強烈になる。それを恐れていては駄目で、言葉は悪いけど読者の代わりに血まみれになる。心身共にそういう負担をプロとして受け入れるのが我々の仕事なので、そこは覚悟しています」
あの時の覚悟は変わっていません。創刊以来の8年10カ月は、権力が暴走し社会が壊れていくスピードが増していく時代でもありました。むしろより一層、覚悟は強固になっています。
これからも驕ることなく、地べたを這って前進します。共に歩んでいただけると、こんなに嬉しいことはありません。
メンバーそれぞれからのメッセージを掲載します。
記者・辻麻梨子
11月末に参加した世界探査ジャーナリズム会議で、驚きだったことがあります。とりわけアジアのジャーナリストたちが、日本のジャーナリストとのつながりが作れないと言うのです。彼ら彼女らの取材テーマには、日本政府や企業が関わっています。「Tansaに連絡を取るといいと聞いた」と、声をかけてくれたインドネシアのジャーナリストもいました。
会議を貫くテーマは、「コラボレーション」です。世界中で戦争が止まらず、ジャーナリストが弾圧される危機的状況だからこそ、連帯して立ち向かう必要があります。
しかしそんな場に、探査報道を担っている日本の記者は、ほとんど参加していませんでした。日本でも自国第一主義が広がり、政権や世論は外国人やマイノリティの排除に傾いています。記者まで内向きでは、対抗どころか扇動すらするでしょう。
今後Tansaにとって重要になるのは、活動の拡大だと思います。既存メディアが崩壊する中、1日でも早く新世代のジャーナリストを育て、社会の歯止めとなる報道をしていかなくてはなりません。
寄付や記事のシェア、いただくメッセージなどあらゆるサポートから、Tansaを通じて社会をよい方向に変えていきたいという、お一人お一人の意志を受け取っています。思いを背負い、これからも頑張ります。
記者・中川七海
取材先や講演先で、「Tansaの方ですか?」とお声掛けいただく機会が増えました。Tansaを知った経緯で多いのが、Tansaサポーターのご友人からの紹介や、SNS上で拡散された記事を偶然読んだこと。サポーターの皆さんのおかげで、Tansaの名前が広がってきていることが嬉しいです。ありがとうございます。
私が加入した当時のニューズルーム名は「ワセダクロニクル」でした。その後、理事に就任するタイミングで、編集長の渡辺周からお願いされました。「組織をつくっていく若手メンバーで、新たな名前を決めてほしい」。
辻麻梨子たちと共に、まずは1人100個ずつ案を持ち寄りました。言葉の意味だけでなく、字面や音の響き、国際的に見たときの印象、ロゴにしたときの雰囲気も考え、たどり着いたのが「Tansa」です。
一番の理由は、調査報道ではなく、探査報道をまっとうする報道機関であることを表明するため。当局発表の報道ではないだけで「調査報道」と呼ばれる風潮もあります。ジャーナリズムの原則に沿ったInvestigative Reportを表現するには、メディア業界以外の人に「探査報道」を浸透させた方がいいとも考えました。
探査報道を手段に、記者と読者で社会をより良くしていきたい。そうであれば、「探査(報道)」という言葉を積極的に使っていきたいね、と意見がまとまりました。「タンサ」という歯切れの良い音や、ロゴもお気に入りです。(ロゴ制作の裏話は、またの機会に…。)
「チームTansa」として、これからも一緒に進んでいきましょう。
スタッフ・佐野誠
いつもご支援いただき誠にありがとうございます。
私はTansaに加入した時、ご挨拶代わりのコラムで、Tansaを“愚公”に喩えました。愚公とは中国の古典説話に登場する人物で、日常生活に大きな不便を強いてそびえ立つ山を、家族の力で切り崩そうとする老人です。私は愚公にも似たTansaの試みに何か手を貸すことはできないかと思ったこと、また、それを多くの人に支援してほしいという思いを綴りました。
当時200人ほどだったマンスリーサポーターは、6年近く経って1200人を数えるまでになりました。その間、サポーターお一人お一人の熱量を背に受けて、Tansaが山を切り崩そうと手にしていたツルハシはショベルカーに進化し、その熱量をより成果に直結できるようになってきました。
愚公は子々孫々に仕事を引き継ぐことまで考えて山に立ち向かいました。Tansaの仕事も一世代、二世代で成し遂げられるものではないかもしれません。肝心なのは継続すること、そして支援者の輪をひろげること。ワンタイムサポートも歓迎しています。サポーターのみなさまには、引き続き熱量をもってTansaにご助力いただければ幸いです。
メディアディレクター・千金良航太郎
「Tansaがなくなったら日本のジャーナリズムは終わってしまう」「Tansaだけが希望です」。読者の方とお話をした際、こんな激励をいただきました。頑張らねば、と奮い立つ思いでした。
しかし日本社会に暮らす一人として、私も今の社会が怖いと感じています。威勢の良いパフォーマンスに注目が集まり、権力者を批判する人は「非国民」のような扱いをされる。戦争がすぐ目の前にまで迫ってきているようで、怖いのです。
私だけではありません、他のメンバーも同じように感じています。私たちはジャーナリストとしての職務を担って闘いますが、個人としては何も特別な存在ではない市民です。「私たちが戦争を止められるのだろうか」と無力感を覚えることもあります。
それでも前を向けるのは、私たちが一人ではないからです。お一人お一人からの寄付、連帯の気持ちが添えられたSNSでの記事の共有。その全てが私たちの背中を押しています。
私たちは2035年までに30人のメンバーと1万人のサポーターに支えられる組織に成長したいと考えています。皆さんと共に、来年も成長していきます。
最後に「編集長コラム・多勢に無勢」に対していただいた、サポーターの方からのメッセージを紹介させてください。
「Tansaは無勢ではありません。微力ながら我々もTansaの勢力の一部だと思っています。後ろ盾になっているかどうか、微妙ですが、多勢の一部になっていると自負しています。」
運営スタッフ・湯川友愛
いつもTansaを応援してくださり、ありがとうございます。
Tansaにご寄付いただくと、リアルタイムで通知が届くようになっています。通知が届くたびにお一人お一人のお名前を拝見し、Tansaに託していただいた力に、嬉しい重みを感じます。
ワンタイムサポートを含め、継続的にサポートしてくださるみなさまのおかげで、Tansaの足腰が強くなりました。記者が取材や執筆にかけられる時間が増え、粘り強い取材によって問題を深掘りする続編もリリースしています。
来年の2月からTansaは10年目。みなさんと直接お会いできる機会をつくろうと準備中です。ぜひ実際にみなさんのお顔を拝見して、お声を聞きたいです。「こんなに仲間がいるんだ」とじかに感じられる時間をともにできたらと思います。
Tansaの一員になり、先人たちの列に加わって歩いているようだと感じています。Tansaとともに歩んでくださる方が増えれば増えるほど、事態を動かすパワーが大きくなります。これからもぜひ変わらぬ応援をお願いいたします。
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