公害「PFOA」

大阪・摂津市の森山一正市長に1万6483人分の署名提出/大阪府と対応分かれ

2023年03月02日21時34分 中川七海

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大阪・摂津市で全国一のPFOA高濃度汚染が広がっている問題について、摂津市民からなる「PFOA汚染問題を考える会」が2023年3月2日、大阪・摂津市の森山一正市長に対して1万6483人分の署名を提出した。考える会は大阪府の吉村洋文知事宛にも同じ署名を2月24日に提出しており、府は汚染源であるダイキン工業に対策を求めることを明言している。だが森山市長は、摂津市からダイキンへの対策の求めはすでに行っていると答え、大阪府との足並みは揃わなかった。

摂津市とダイキンをめぐっては、1977年に「環境保全協定書」を結んでいる。摂津市にあるダイキンの淀川製作所が地域住民に被害を及ぼした場合、ダイキンが補償するというものだ。ダイキンはTansaの取材に、平賀義之執行役員や阿部聖広報部長らが「摂津市から要請があれば協議に応じる」という方針を示した。ところが森山市長はTansaの取材に、「事業所だって困る。こんなんいつまでもやってたら」と協議を申し入れるどころかダイキンを庇う姿勢を見せている。

この日は考える会事務局長の谷口武氏らが、午後2時に市役所を訪れた。署名を森山市長に直接渡し、大阪府はダイキンに対して対策を求めると明言したことを伝えた上で、摂津市に対しても同様の対応を取るよう求めた。

だが谷口事務局長によると、署名提出を受けて森山市長は、摂津市は大阪府を含めたダイキンとの3者協議を重ねており、すでにダイキンに対策を講じるよう求めていると答えた。

谷口事務局長は「摂津市長は、ダイキンに対してさらなる求めは行わないという感じでした。先日の大阪府への署名提出を知った摂津市民たちから、応援の声をもらうようになり、励まされている。ダイキンへの要請も行いたい」と話した。

考える会は今日、ダイキンに対しても署名提出を実施したい旨を申し入れた。ダイキンからの返答を待っている。

(左)PFOA汚染問題を考える会の谷口武事務局長 (右)摂津の森山一正市長

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