Tansaユース合宿

第1期生紹介①

2022年08月19日15時51分 Tansa編集部

今回は第1期生のメンバー2名を紹介します。

成毛侑瑠樺さん(大学2年生)

ユース合宿に参加した理由:

いろいろな情報が溢れかえっている社会で、探査報道の方法を知ることを通して、正しい情報を見極められるようになりたかったからです。また、元々持っていた教師の「全員こうあるべき」という価値尺度の一本化に関する課題観を記事にすることで、その問題をより深く理解できたり言語化できたりするのではと思い、参加しました。

初回合宿で学んだこと:

記事の中には、意図的に書かれていない情報があることを初めて知りました。実際の新聞記事を使用して足りない情報を探すという内容のディスカッションをした際に、同性婚の賛否に関する記事のコメントで、左派系の議員は名前が明示されているのに対して保守系の議員は名前が書かれていませんでした。しかし、指摘されるまでそれに気付くことができませんでした。

これまで記事を読むときには、明らかに偏った内容であれば注意しながら読めていたと思うのですが、こういった情報を書かないという方法があることに衝撃を受けました。そのため気付かないうちに記事を書いた人が情報を隠して誘導したい方に流されていたこともあるのかなぁと怖くなりました。

探査報道について学んだこと、面白そうだと思ったこと:

「記者は改革を行うアクティビストではなく、事実を明らかにする人」という言葉が印象に残っています。ただ記者自身は改革は行わないけれど、事実を明らかにすることで、その事実を知った周りや世の中を動かしていることを知りました。これまでメディアにあまり良い印象はなかったのですが、メディアの意義を初めて理解することができました。

最近世の中の報道やニュースを見て感じたこと:

極端で感情に訴えるような扇動的な情報が多いと思います。また、事実そのものではなく、自分にとって都合のいい情報だけをエンタメ感覚で選ぶ人も一定数いるように感じます。メディアもそういった読者に合わせている状況に少しうんざりします。

合宿の最後に達成したいこと:
教師の「全員こうあるべき」という価値尺度の一本化や、それに付随している可能性もある「指導死」が起こる状況をつくる教育システムの構造や問題点を明らかにしたいです。

坂口オスウェル大芽さん(高校1年生)

ユース合宿に参加した理由:
最大の理由は、Tansa Schoolで掲げられている「市民のジャーナリスト化」という目標に強く共感したからです。ユース合宿を経験することで、豊かな学習の機会と新たなビジョンを養うことができると考えました。

今回合宿で印象に残ったこと:
合宿に参加した同世代の受講生と一緒に、目標に向かって様々な課題に取り組んだことです。多様なバックグラウンドを持ち合わせたメンバーから、刺激を受けました。貴重な経験ができたと思っています。

探査報道について学んだこと、面白そうだと思ったこと:
探査報道は、ジャーナリズムの根底にある意義を代表するものだと感じました。ジャーナリズムとは本来、社会において言論の自由を通し権力者を監視するウォッチドッグの役割を担っています。ユース合宿で改めて探査報道について学び、「権力監視」の大切さを再確認できました。

自分の性格や特技で、探査報道に活かせそうなこと:
僕は小さい頃から「探る」ことが大好きでした。一度興味を持つと、とことん追求する癖があります。そんな性格は、探査報道に活かせる部分があるのではないかなと考えています。

合宿の最後に達成したいこと:
一つは、「書く」という習慣をつけることです。僕は読むことが大好きで、書くことも大好きですが、アウトプットということを目的として書くことはあまり経験がありません。この合宿では、色々な人に読んでもらうことを目的とした文章の書き方をマスターしたいです。二つ目は広い視野です。広い視野を身につけて、日々の生活の中で接する様々な情報の裏に隠れているストーリーを理解したいです。

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