2024年2月1日、Tansaは創刊7周年を迎えました。
Tansaの前身のワセダクロニクルが、シリーズ「買われた記事」でデビューしたのは2017年2月1日のこと。電通と共同通信が癒着して、スポンサーの資金が伴う「宣伝」を「記事」として20年も前から配信していたという内容でした。電通は当時、マスコミにとってはタブーでしたから「やっと忖度なしで闘うジャーナリスト集団が出てきた」と支援が集まりました。
ただ運営資金が足らず、メンバーは全員無給。取材費もポケットマネーで賄うことがあり、初年度に出せたのは「買われた記事」の12本だけでした。
あれから7年。2023年度は、80本の探査報道の記事をリリースしました。いずれも手間隙かけて取材した成果で、事態を変えることができました。例えば「公害 PFOA」では、大阪の市民や医師、科学者たちが自ら疫学調査を始めました。「誰が私を拡散したのか」では、子どもや女性の性的画像を取引する場になっていたアプリを、GoogleとAppleがストアから削除しました。
Tansaがこうして7周年を迎えられたのは、理不尽な社会を共に変えていく仲間として、活動を支えていただいた皆さまのおかげです。メンバー一同、心より御礼申し上げます。
しかし、まだまだこれからです。Tansaは今、編集長を含めて記者は3人、スタッフは2人で取材も運営もしていますが、2030年には50人体制の組織になることを目指しています。そうすれば、今は人員不足で着手できていないテーマも十分に取材して発信し、社会を変える力を持つ組織になることができると考えております。
組織を拡充するにあたっては、若手の育成に力を入れて、将来にわたり社会に貢献できるニューズルームとすることをお約束します。
昨年12月に始めたマンスリーサポーターを募集するキャンペーンでは、新たにサポーターを200人増やし、記者を1人雇用することを目指していました。2月26日までに、117人の方にご支援をいただいております。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。
目標の200人を達成するため、マンスリーサポーター募集のお願いを継続します。サポーター登録はこちらからできます。
ぜひ、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
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